こんにちは、犬塚壮志です。
“自分を大事にする自分の支持者は一人もいない”
この言葉は、本日紹介するセネカ著『生の短さについて』で述べられているものです。
セネカと言えば、本名ルキウス・アンナエウス・セネカ、ローマ帝国時代の哲学者であり、政治家でもあります。
本書の最大の特徴は、時間についての考え方を、根底から変えてくれることです。
私自身、この本を読んでから、時間、つまり「残りの命」の使い方に、真正面から向き合うことができるようになりました。
「自分の生がいかに短いかを知りたければ、自分の生のどれだけの部分が自分のものであるかを考えてみればよいのである。」
「その(生の浪費の)原因はどこにあるのだろう。誰もが永遠に生き続けられると思って生き、己のはかなさが脳裏をよぎることもなく、すでにどれほど多くの時間が過ぎ去ってしまったか、気にもとめないからである。」
これらの言葉を目にしたとき、「あぁ、今の会社に長くは入れないなぁ」、そう思いました。私にとっては、独立起業のきっかけになったとも言える言葉たちです。
人生がいかに短いかということを理解することは、残りの人生をどう生きたいかを考えることであり、もしこの本を読んでいなかったら、今の自分はどうなっていたのだろう。
そう思ってしまうほど深い本です。
最近時間に追われてしまって“生(せい)”というものを考える機会が減ってしまっているなと感じている方には、ぜひ、お薦めの一冊です。
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《目次》
生の短さについて
心の平静について
幸福な生について
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《Amazonで購入》
『生の短さについて 他二篇』(セネカ 著)
【編集後記】
最近、新しいビジネスを興して、毎日がバタバタで。
その時、ふと目にとまった『生の短さについて』。
もう何年にも前に読んだ本ですが、改めて読んでみると、なぜか新鮮で。
きっと、今の自分に必要なことだったんだろうなぁ。
忙殺されているときほど、立ち止まって考えるって、すごく大切なんですね。